犬を飼っている。生後2ヶ月のメス。名前は、きなこ。

可愛い名前に似合わずとても獰猛な犬だ。

僕が座っているとジーパンのベルトをがじがじと噛んでくる。

正直勘弁して欲しいけど、止めようとすれば指を食いちぎられるからそのままにしておく。

結果、ベルトが使いものにならなくなってしまったので、僕はベルトの金具部分を切り取って彼女に献上した。

彼女はそれに見向きもせず僕の新しいベルトをがじがじと噛む。

正直勘弁して欲しいけど、止めようとすればハラワタを引きずり出されるからそのままにしておく。

サンタさん

今この瞬間、どこか遠い国の豚小屋みたいな狭くて汚い部屋で奴隷の少年が寝床で丸まりながら「サンタさん、僕には名前がありません。みんなから番号で呼ばれるんです。名前をください」とお願いしていたらと思うと、胸がざわついて仕方がない。

サンタさん、どうか彼に名前を。

M-1グランプリ2016

最高だった。

司会はお馴染みの今田耕司さんと上戸彩さん。

細かく書くと長くなりそうなので割愛して、各コンビの感想を少しずつ。

 

※審査員は 桂文珍南こうせつ関根勤とろサーモン 久保田、髭男爵 ひぐち君

(敬称略)以上の5名。

各審査員持ち点100点の500点満点。

 

出順/コンビ名/得点/感想

 

1 三四郎 441

小宮さんが早口言葉をまくし立てるという、滑舌悪いキャラを逆手に取ったネタ。一番手という不利な状況にも関わらず大いに会場を盛り上げていて感心した。

 

2 チュートリアル 387

福田さんが当日にバイク事故で入院するという緊急事態があり、徳井さんが急遽ピンで落語家ヨギータのネタを披露。ウケてはいたが「R-1で観たネタだったんだよね」と、関根勤氏は辛口の審査。福田さんの容態が心配だ。

 

3 ツービート 457

貫禄の漫才で高得点をマーク。テンポが素晴らしく笑いが途切れない作り。得点が伸び切らなかったのは2人のセリフが全く聞き取れなかったせいかなと思う。

 

4 銀シャリ 470

面白かった。

 

5  ビリジアン 435

手数重視の漫才コント。ボケが弱いところがいくつかあり、会場がハネきらなかった。小籔さんが普段は毒舌キャラなのに漫才ではポップなキャラを演じているのに違和感を持った人も多かったと思う。

 

6 ビッキーズ 483

ここで会場が爆発。すっちーさんがアメを観客席に投げ入れるというツカミから木部さんの「もうええわ」まで爆笑、爆笑、爆笑の嵐。審査員もお腹を押さえつつ肩で息をしながらの審査。ひぐち君の「笑いすぎて死にそうになったんで3点引きました」というコメントに司会の今田さんが「は?」って返したところも面白かったんだけど、会場は変な空気になっていた。

 

7 スキマスイッチ 221

トータルテンボスさんと間違えて決勝に上げられてしまったかわいそうな素人コンビ。信じられないくらいスベっていた。変ホ長調のときも思ったが、準決勝くらいまでは「素人なのに上手いなぁ」と笑えるのだが、決勝で見ると悲惨。THE MANZAIみたいにアマチュア出場禁止にしたらいいのに、と思った。

 

8  とろサーモン  465

久保田さんが審査員と出場者の兼任だったのだが、自分の組に100点を付けたため会場からブーイング。しぶしぶ98点に変えるというハプニングも。漫才自体は久保田さんのキャラも出ていて村田さんのツッコミもキレッキレ。仕上がっていた。

 

9 リットン調査団(敗者復活) 468

敗者復活にこのコンビ名が呼ばれた瞬間、会場のお客さん全員がスタンディングオベーション。復活の勢いのまま決勝の舞台でも躍動。久保田さん以外の審査員4人が満点を付け、滑り込みでファイナル進出。

 

 

そしてリットン調査団銀シャリビッキーズの3組による最終決戦。

 

結果はビッキーズの満票優勝。

圧巻の漫才。

 

涙をこらえながら文珍さんからトロフィーを受け取るすっちーさんにすごく感動した。おめでとうございます。

リットン調査団も素晴らしかった。来年はストレートに決勝に来て欲しい。キングオブコントとの二冠も狙える勢いを感じた。

 銀シャリも面白かった。 

シジフォスの岩

ハズレしか入っていない箱からクジを引き続けているような不毛さ。

アタリクジを山ほどかかえた人たちが笑いをこらえながらそのさまを眺めている。

彼らを楽しませるため、ハズレを引くたび大げさに悔しがってみせるのがピエロの義務。

大いに笑っていただけたら幸甚これに過ぎるものはない。

ルール

世の中にはたくさんルールがある。

人の家に火をつけたら怒られるし、人を殺したら肩を強めにグイって押されたりする。

そうしないと世の中が混乱してしまうからだ。

 

こっそりやってるブログといっても、世界中の不特定多数の人間がアクセスして読むことができるので、何を書いても良いわけではないだろう。ルールは必要だ。

なので僕はこのブログを書く上でルールを設定した。

 

1:自分以外の個人名を書かない。

2:特定の企業や団体を貶めることを書かない。

3:過度な暴力的表現や差別用語を使用しない。

 

以上。

このルールを僕が破ったときは肩を強めにグイッって押してやってください。

 

最寄り駅

ボストンバッグを背負った高校生の男の子が猛スピードで改札を抜けてホームへ向かう。

ホットパンツのギャルがピンク色の馬鹿でかいスーツケースにもたれてコーヒーを飲む。

ロッテリアの店員がチラシを抱えながら寒そうに手を擦り合わせて体を揺らす。

僕と同種の目が澱みきったオッサンたちと並んで駅前の雑踏をながめながら煙草を吸っていると、死ぬほど落ち着く。

 

批判

批判の批判も批判だし、

批判の批判の批判も批判に変わりない。

批判と批判の応酬の中で最後に正論風にそれっぽい批判した奴が勝った感じになるのは、

「何だ、そりゃ」

といった風情の趣きたたずまい。

最後に触った奴がボール片付けろよ的な胸糞の悪さ。

誰の味方もしたくない。